第4遊具の生活形式
Lebensformen über 4 Spielgabe




フレーベルが『同志と同一の協力のもとに活動している者のための日曜紙』に掲載した、第4遊具 の「生活の形式」を押さえておくことにする。『子どもがスープを欲しがり、お父さんがやってくる。 お父さんも食べたい。しかし、テーブルがない。すぐに素材は形を変える。建材が直方体積み木にな り、組み立て板とテーブルがそこにある(図11)。だが今度はベンチがない、お母さんが子どもとお 父さんが食べるために座るイス、ベンチがない。テーブル(図11)は大きすぎる。そこで積み木の半 分があるいは、素材の半分が速やかにベンチに変わる(図12 に2つ示す)。あるいは、2脚のベンチ やイスに変わり、(図13)が示すように全て整う。イス、あるいは、ベンチにお父さんが座り、料理 を食べ他のイス、あるいは、ベンチにお母さんが子どもと座り、子どもにスープをあげる。あるいは、 カマドが壊され、資材、あるいは、素材自体は変わらない。夏の麗しい夕べのひと時、子どもが庭の 石のテーブルの側の石のベンチ(図19)の上で遊んでいる。お父さんが来て、子どもの側に腰掛ける。 お母さんがお父さんに料理を、子どもにスープを持ってきた。お父さんはベンチの右側に、子どもと 一緒にお母さんは左に腰掛ける。子どもがこんなによく遊び、静かに一人で積み木をしたり、お母さ んに料理を準備する時間を持たせたことを、お母さんはお父さんに話す。お父さんは庭から青い花を 子どもに持ってくる。ごらん、愛する子ども、ほら、花があります。ある時は、石のテーブルと石の ベンチは、芝生の上のテーブルやベンチに見立てられる。今度はテーブルとベンチは庭ではなく、花 園にある。子どもがお母さんを喜ばせたとお父さんは聞いたので、お父さんは子どものためにお父さ んに嬉しそうにウインクしている美しい赤い花を摘みに行く。大きなテーブル(図11)の半分から2 つのベンチ(図13)ができたように、今度も二番目の半分からも2脚のベンチができる。花園の真ん 中には丸い広場がある。広場の周りには内側に向いた4脚のベンチ(図20)がある。ごらん。5人の 子ども達が“貸間ごっこ”で遊んでる。子どもがアッチを尋ねたり、コッチを尋ねたりしている。 「貸間はありますか」「部屋を貸しませんか」「場所は空いてますか」みんなふさがってます。ごら ん、隣同士が場所を換え、すばやく場所を手に入れた。別の時には、子どもは“訪問ごっこ”で遊ぶ。 各々のベンチ、あるいは、座席は家になる。別の時には、子どもは小さな家、あるいは、庭の小屋 (図23)を自分で建てる。家や小屋を訪問したり、訪問されたりする』と記述しているように、カマ ドからテーブル、ベンチを作り、家族で食事をするという一連のテーマの「見立て活動」を、フレー ベルは「生活の形式」の一例として紹介している。

図11

図12

図13

図19

図20

図23
身近な既知の事物から疎遠な未知の事物に至るまでの、第3遊具の見立て遊びによって、共通の生 命が流れていることを「直観」した後、さらに、人間も万物の一員であるが故に、子ども自身の内面 にも流れている「生命合一衝動」という全体生命の傾向を「予感」するために、より深遠な多様性を 提示できる第4遊具と連合して用いることをフレーベルは勧めている。フレーベルが様々な事物の 「形態」を提示する見立て遊びによって、多種多様な生活の中の事物の「形態」の底流にある「合自 然性」を感知させようとする意図は、多様性の中に流れる統一性を知らせることに他ならないと考え られるであろう。すなわち、第4遊具の「生活の形式」においては、「生命合一」の法則を「直観」 し、万物に流れる全体生命の合一傾向を「予感」するために、自己と他者との身近な部分的全体関係 が、さらに拡大されていることが特徴的である。『同志と同一の協力のもとに活動している者のため の日曜紙』のNo.2に掲載された、第4遊具の「生活の形式」の図を再現しておくことにする。

No.1  カマド

No.2  床

No.3  2枚の床板

No.4  2枚の厚板

No.5  4枚の敷き板

No.6  8個のレンガ

No.7  長い壁

No.8  高い壁

No.9  寄りかかりと肘掛け付きベンチ

No.10 両側から座れるベンチ

No.11 テーブル

No.12 長いベンチ

No.13 テーブルと2脚のイス

No.14 2台のベンチ

No.15 踏み台付きベンチ

No.16 踏み台付き両面ベンチ

No.17 2脚の踏み段付きベンチ

No.18 高い寄りかかりのイス

No.19 芝生用のテーブルとベンチ

No.20 応接用のイス

No.21 寄りかかりと踏み段付きイス

No.22 玉座

No.23 戸のない庭の小屋

No.24 戸の開いた庭の小屋

No.25 日除けベンチ

No.26 中国のひさし

No.27 標識

No.28 記念碑

No.29 記念碑

No.30 記念碑

No.31 記念碑

No.32 記念碑

No.33 凱旋門

No.34 手作りの家

No.35 覆いのある道

No.36 十字路

No.37 3つの入り口の門

No.38 2つの戸のある市門

No.39 ブランデンブルク門

No.40 関税小屋付き二重の塔

No.41 ミツバチの巣箱

No.42 ウマ小屋

No.43 開いた庭

No.44 馬場

No.45 家の庭

No.46 球技場

No.47 射的場

No.48 小村

No.49 凱旋門

No.50 城門

No.51 ローマの凱旋門

No.52 通路

No.53 閉じた庭の小屋

No.54 開いた庭の小屋

No.55 墓

No.56 墓地

No.57 ベンチ付きの源泉

No.58 井戸とベンチ

No.59 水槽

No.60 井戸

No.61 つるべ井戸

No.62 シャフト

No.63 立抗

No.64 手提げカゴ

No.65 鐘塔

No.66 窓のある壁

No.67 標的

No.68 尖った柱

No.69 十字架のベンチ

No.70 標的

No.71 標的

No.72 草の十字架

No.73 書き物机

No.74 意味不明 Carrousel

No.75 前進的力

No.76 より強い力

No.77 より強い力

No.78 拡がる力

No.79 巡回

No.80 回り階段

No.81 二重の回り階段




生活形式にもどる

wieder zum Lebensformen zurück
遊具の3形式にもどる 

wieder zum 3 Formen zurück
フリードリッヒ・フレーベルの
メニューにもどる

wieder zum Seite über Friedrich Fröbel zurück
メニューにもどる

wieder zum Heimseite zurück